昔の人は、お経を枕に敷いて、お守りにしたというけれど、
お経そのものは、自然界の昆虫さんや、小鳥さん、
草木や、鹿さん、猿さん、彼らみなの歌や、さえずりや、
清らかな心の中に、語ってくださる言葉や、
伝えてくださる文字を、文章にしたに過ぎないのだから、
本当は、あなたのために、自然界の生き物が、
優しく心を開き、歌ってくださったり、
そばに舞い降りてくださったり、
優しいまなざしを向けてくださるだけで、
偉大な救済の力を、発揮してくださる。
小さな庭の、小さな植物さんの葉の上にさえも、
前日の夜に降った、美しい雨の水が、
昇る朝日の、黄金の光を反射して、
その光は、あなたの内面の深い、意識の領域、
心の領域、そして、物質を超えた物質、内裏(ダイリ)までも、
深く癒してくださる、尊い神の働きとなる。
人は、もっと静かに振る舞い、歩をゆるめて、
呼吸を深くして、自然界の彼らが安心してそばに、
訪れてくださるように、自然を深く見つめ、愛し、
大切に想う必要がある。
命の持つ、光の衣に包まれるなら、
何者の思念も、あなたを捕らえることはできなくなるのだから。
みつ花