初夏のきざしのなかで
ゴールデンウィークの、入り口の日、

森には、自然界には、一足早く夏が来た。


早朝の森で、夏の神様を宿したアオゲラさんが、

奥深い森から、婚姻や子育てのために、

森と街との界に出てくる。その日が夏の始まりの日。


近頃、毎日のように訪ねる、近所の桑の木さん。

若葉が勢いよく茂り、とげとげの、

青くてまだ固い実をつけているのだけれど、

この日に限って、“今日(今朝)は、ここに来てはだめだよ。”と、

スズメさんが伝えてくださった。


私は、少しだけ残念な気持ちを持ちつつも、

自然界のおっしゃる通りに、素直に従った。



昼には、初夏の日差しの下で、パンや、ドリンクなどの、

軽いランチをいただいた。出来合いの、

素朴なものばかりなのに、本当に本当においしい。

一口一口に、幸せな気持ちが広がって、

オーラまで、喜びを奏でている。


昼下がりに、自宅へ戻ると、スズメさんが、私に外へ出るようにと、

呼んでくださった。一度目は、気のせいかなと、思ったのだけれど、

二度目に呼んでくださったとき、いつもの桑の木さんを訪ねた。


伸びやかに育って、傘のように生い茂る桑の木の下で、

枝葉の中に隠れるかのように佇むと、

なんだか本当にすがすがしく、ほのかに甘酸っぱい、

爽やかな香りがすることに気がついた。

実り始めの苺の香りに、柑橘の香りを乗せたような・・・

見上げると、桑の実のいくつかが、ほんのりと色づいていた。

今日になって気がついた。


そしてなんと、いくつかの葉の裏や、実に近い柔らかな茎に、

まるで、小鳥さんの白い羽毛や、白いカビのように見えるものが、

そよ風に羽毛が揺れているかのように、ゆらゆらとたなびいている。


それは、昆虫、アオバハゴロモさんの卵だった。


早朝に、ここで、昆虫さんたちの結婚が行われていたに違いない。

だから、今朝は私に、ここへ来てはダメだと、

自然界は、伝えてくださったのだったと知った。


アオバハゴロモさんは、人に、天を舞う力を授けてくださる。

それは、オーラが奏でる喜びや、心地よさ。


今日の昼食で、与えられた、口に広がる、天を舞うような喜びは、

アオバハゴロモさんが、そして、小鳥さんたち自然界が下さった、

大切なものだと知った。



みつ花




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by kotorihua | 2018-04-28 16:59 | 幸せのみつけ方
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