実りのとき、人間が雑草と呼ぶものも、決して無駄に存在するのではない。
それは神々である、小鳥さんたちが召し上がる豊穣の実りである。
この空地の植物は、土が良いからか、小鳥さんも植物を召しあがる。
決して、どの土地の草でも食べるというわけではない。
スズメさんが止まっているのは、キク科のヒメムカシヨモギ属。
揺れる風を利用して、口元に来るメヒシバをついばもうとしている。
今日の豊穣の実りは、黄金色に実った、イネ科のメヒシバ(雌日芝)。
どうか、庭の雑草を自然界に断りもなく、引き抜いてしまったりしないで、
そのままにしておいてください。
実りを楽しみにしている、頼みにしている生き物たちが、たくさんいます。
柔らかな草は、冬になれば自然に枯れてゆきます。
みつ花