森の精霊との約束、
今日、もっとも太陽の輝く時間に森へ行った。
ミズキも、陽の光を受けて、輝いている。
森ではオナガが迎えてくださった。
オナガが一声鳴いて、それから森は、緑深く、陽に輝いた。
ヒヨドリも、頭上にやって来てさえずる。
しきりにさえずっている。
いつもの森よりも、なんだかとてもせわしいのは、
実りを迎えた、この、さくらんぼのせいでした。
オナガやムクドリ、そしてヒヨドリが、交代で、実をついばんでいる。
そばの枝で仲間を待ったり、あたりの様子を確認している。
枝には、とてもきれいな実がたくさんついていた。
森を少し離れた別の場所では、早咲きの桜の実も色づいていて、
一枝のなかに、色の深まってゆく様子が見て取れる。
一粒無いのは、熟した実を、
誰かがついばんだからであろうか。
そばにオナガが飛んできて、
ずっと姿を見せてくださった。
豊穣を迎えた森は、とても心地よく、
ずっと散歩していたいけれど、
オナガがまた飛んできて、
陽射しが強いから帰るようにとうながされる。
森にそって、通りを歩いていると、
民家のクスノキが、なんだかとても輝いて見えた。
雲雀(うんじゃく)