シジュウカラのメッセージ
人は寂しさゆえに、自ら別れを選ぼうとする。

その寂しさに、耐えきることができないから、

いっそのこと別れて、楽になろうとする。


しかしその根源的な寂しさは、そのままでは癒えることはない。

この寂しさは、遺伝子に寄生する蟲(むし)が引き起こす感情なのである。


人間は、この感情の克服の仕方を知らず、

この感情が、習慣性を持った、習性となって子孫に遺伝している。



小鳥たちは、子育てをするとき、雛の成長がある程度進み、

餌を探したり、様々な状況で飛べるようになると、

雛をまず、他の種の小鳥に預けて、親は少しずつ距離を置く。


また、一人きりで木の上で待たせて、じっとさせておく練習をする。

人間が来ても騒ぐことなく、木と一体となって気配を消し、

難を逃れる訓練をする。


これによって寂しいという感情に耐える心が次第に形成され、

不動心と、感情を克服する強さが養われてゆく。


そのように、寂しいという感情を克服できてはじめて、

小鳥たちの集団に迎えられるのである。


鳥の種類によっては、若い鳥たちの集団の中で過ごさせ、

仲間意識と、種族が引き継ぐ叡智を共有することを覚えさせる。


その団体で過ごす中で、個々の適性を見極めさせたり、

気の合う異性との相性も見極められてゆく。


また、父親の鳥と行動を共にすることで、

男としての振る舞いを身に付けたり、

また、両親に付いて、神の使いとしての振る舞いを学ぶ重要な時もある。


そのような学びを経て、はじめて、大人たちの集団の中で、

簡単なものから、難しい役割へと、仕事を割り当てられて、

「種(しゅ)」としての活動を始めるのである。



母の持つ、地球特有の母性、優しさに育まれて、

命の肯定的な愛情を知ることは何より大切なことではあるが、

しかし、大人として生きるためのすべての基本は、

その「一人であること」の処し方を、会得することにある。


「情」ではなく、「愛」をもって、それはなされる。


一人でいることに慣れ、寂しさや、不足、不満を克服する

強い精神を育てることが、大人の仲間として、

種とともに、万物とともに生きることのできる大切な条件なのである。



***


昨日の朝のこと、

シジュウカラが窓辺にやって来て、

私の魂の中に巣食っていた、「寂しさ」の化身となった蟲を、

駆除してくれた。

それは、「尺取虫」に象徴されている。
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蟲の依代となる、現実の世界の「尺取虫」を探している。
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狭い樹木間を、羽を小さく広げて枝から枝へ飛ぶ。
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「尺取虫」は、実は、以前山桜が詠んでくださった和歌の中の、

笏(しゃく)ともつながっている重要なキーワードであった。


 「金の玉(ぎょく) 笏を取りたる 若彦の 心は神と一つとなりぬ」
 (上記のリンクにてご参照ください)



真実の世界の中では、今は悪いように見えるものも、

良きものに変じる前の、仮の姿である。

無駄なもの悪者というのは、そのような意味で、

この世界に存在しないのである。


次回は、もっと具体的に、遺伝子に埋め込まれてしまっている、

この「尺取虫が何であるのか」ということを、深く掘り下げてみようと思う。



雲雀(うんじゃく)
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by kotorihua | 2012-04-14 13:11 | 古今伝授
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