樹木がそよぐ風に、私の髪を優しくなでてくださるように、
樹木に愛し、育てられているこの幸せで満たされた気持ちを、
みんなに知ってもらいたい。
問えば答えをくださるのが樹木であり、
すぐにはわかるようにおっしゃらないところもまた、
学びは自ら深めてゆくことであると、
知性ある導きに、心から尊敬の気持ちが生まれてくる。
樹木は、光を受けて輝くことも好きで、
雨にぬれてたたずむことも好きで、
風もまた、髪(葉)がそよいで心地いいと言い。
月の光と、星が生まれる瞬間の夕日を毎日見つめ、
悠久の時を身にまとっている。
神々の楽園に、頭だけが出ている人間を「民草(たみくさ)」といい、
体もすべて楽園に出た人間を「木族(きぞく)」というと、
樹木は教えてくれた。
人の心が「木」にまでになるには、妻や夫と円満を歩く必要がる。
それは長い道のりである。
でも樹木は言う、「誰かが歩いた道だから、皆が歩ける」と。
先人が歩いてくださったこの道を、
歩くことができる幸せな日々。。。
雲雀(うんじゃく)