森の主(ぬし)のカラス
森の神様を探した日。
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大きなハシブトカラスがやって来て、枝に止まった。
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森のカラスにも、この2年半、本当にお世話になってきた。

節句の日などのハレの日には、彼らは神様の乗り物となって、

街の上空を高く飛ぶ。

そうすると、家に神様がいらっしゃる状態となる。
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林の中を歩くカラスの羽が青いのも、

お前は人間の道を行け、と厳しく修行させてくれたのも、

森のカラスさんの指示であった。
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だから、神様が目の前にいらっしゃると思うと、手が震えてしまい、

なかなかピントが合わせられない。

やっとファインダーの中で、ぴたりと目が合った瞬間、

本当にきれいで立派な表情を拝見したのだけれど、

その瞬間には、飛び立って、このようなぶれた映像になってしまった。

それからは、しばらく待ってもチャンスは巡ってこない。

もう一度森に神様の居場所を聞いてみると、
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森は、「灯台下暗し」とだけ言った。


用事を済ませて、自宅へ戻ってくると、自宅付近が、非常に騒がしい。

カラスがいっぱい集まっている。4~5羽はいただろうか。

友達のヒヨドリもいて、皆で大騒ぎしている。
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ヒヨドリは、我が家付近に住んでいるカラスたちに、

ことの次第を、説明してくださっているようである。


そして一羽の巨大なハシブトカラスが、ご近所の家のアンテナに止まった。

なんと、森の神様である!!!
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この街では森がカラスたちにとって一等地である。

森の神様が選んで止まるアンテナも、よく見ると立派なアンテナである。
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灯台下暗しとは、家に来るということだったのか。。。
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ここなら小枝がない、と嬉しそうなお顔をされていらっしゃる気がする。
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するとこのように大事な時に限って、高校生たちに質問された。

「これって普通のカラスですか?」と。

(はたして、普通のカラスなのか。。。

いや、私が写しているのは、決して普通のカラスではない。神である。

しかし、普通の人間から見たら、普通のカラスだ。)


「ハシブトカラスといいまして、カラスの中でも大きいカラスなんです。」

と答えた。普通の意味が違う。

大きいとか普通とか小さいとかではない。

でも、今でもきっと誰に聞かれても、私にとっては、

これが精いっぱいの答えなのであろう。
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森の神様は、ほほえましそうに見ている。

高校生といろいろ話しながらも、ずっとカメラを向けたままである。

「なんで写さないんですか?」と高校生がまた質問する。

「そうですね~、あの、飛び立つシーンなんかを待っています。」と、

私が答えると、森の神様はふんわりと飛んだ。

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森の主(ぬし)、カラスの飛翔である。



雲雀(うんじゃく)
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by kotorihua | 2012-02-28 20:33 | 身近な小鳥たち
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