ヒヨドリと桜
ヒヨドリのことを、「花鳥(はなとり)」という。

花鳥と呼ぶ方が優雅な感じがする。

言うまでもなく、花は桜のことである。


ただ、古来より、心ある歌詠みたちが歌う「本当の花」とは、

桜であって桜ではないのかもしれない。

山桜のように葉とともに花咲き、ソメイヨシノのような花の形で、

色は桃の花にも似る。

そして、四季を通して咲いてる。


この花は、すべての木の花に依代し、

そして同時にすべての品種ごとに、

違った特異性を発揮して現れる。


その花の名は、神様の世界で、

きっと、永遠の秘密なのだろう。


先日も山桜さんに会いにゆくと、

和歌の上の句が詠まれた。


「たまかづらたぐりてみればいにしへの」、と、

とても難しくて、私には意味も意図も、何も分からない。


ただ、桜の幹に触れると、丸くて青いガラスのような玉のいくつかが、

細くて赤い美しい糸で通してあるのが見えてくる。


なんだか神様の髪の毛に飾る、かんむりのように思えたので、

口からこぼれるにまかせて出た言葉は、


「われのもちたるたまかとぞみる」


と詠んでいた。

「たまかづらたぐりてみればいにしえの われのもちたるたまかとぞみる」



われ、なんて言うのはおこがましいのではないかと思って、

違う言葉に変えると、神経がほんの少し痛んだので、

何もしないのを良しとした。

私が詠んだのではなく、神様が詠んだものなのだと思う。



「下のホトケ」ではなく、

「神の御ぐし」を飾るべき尊いはずの人間の心。

その心をかたどる魂の一つの形態が、

たまかづら


呪力さえ持つという言葉の、本当の意味を知ることは奥深い。
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雲雀(うんじゃく)
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by kotorihua | 2012-02-13 18:59 | 古今伝授
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