この写真は、カメラを買ってすぐの頃、
敏捷性のある小さな小鳥を写すことができない私のために、
カラスが、被写体となって、写真を写させてくれたもの。
まだ撮影に慣れない頃、彼らは、私が車にひかれないように、
人の通行の邪魔にならないようにと、常に教えてくれていた。
この時は、車も人も通らない、安全な向かいの遊歩道に私を立たせて、
ゆっくりと撮影させてくれた。
こちらは、雌のカラス。
何かを見つけて、掘り出している様子。
たおやかに歩き去った。
とても優しい顔をしている。
やはり、なんといってもカラスは夫婦仲が良いと言われているように、
彼女にはいつも、女性としてどのようにふるまえばよいのか、
ということを、常に教えられ、考えさせられる。
常に優しい母のような、頼れる姉のような偉大な存在である。
こちらは、雄のカラス。
優しい目をしている。
カラスは、私が菜食ばかりするようになって、
はじめの頃こそ体調も良かったが、
次第に体の調子がおかしくなってくることを、いち早く気が付いて、
精神や肉体の双方を、本当に安全で健康な領域に、
引き揚げ、助けてくれた、命の恩人である。
自然のまま暮らすカラスには、人間には計り知れない
感知能力がある。
また、霊を見たり祓うことができる、優れた霊能力を持っている。
人間のそばに接する自然界の生き物と、
神々の真実の世界の秩序を守るために、
彼らはあえて、人間の世界近くに存在している。
雲雀(うんじゃく)