小鳥と友達になってから、
間もなくのことだったでしょうか…
様々な種類の小鳥の仲間たちを紹介された私は、
小鳥たちに連れられて、いつものように森へ行った。
森の中で小鳥たちが、それぞれに美しい声でさえずる。
その彼らのさえずる次元の高い周波数によって、
私の魂も、次元転換をされてゆくのを感じる。
皆の美しいさざ波のようなさえずりが、いつものように済むと、
その日は、一羽の美しいカラスが森の中から飛んできて、
私のすぐそばの木の、小路に水平に張り出した枝にとまった。
素朴な鳥居となったミズキの枝に、静かに止まったカラスが、
森全体に向かって、優しく寿(ことほ)ぐようにさえずる。
すると一斉に、森の木々の樹木の葉から細やかな水分が霧となって、
淡くあたりに立ち込めて、優しく森を包み込んだ。
カラスにうながされて、その霧の幕の内側へ歩むと、
やわらかな霧の中に、陽の光が差し込んで、木漏れ日となり、
光の筋によって、森の木々、一本一本に、大いなる知性と意識が降臨し、
彼らの穏やかな優しさで満ちたその空間のなかで、私は、
彼らが生きてここにたたずんでいることを、はっきりと感じることができた。
穏やかな陽の光とともに、
源の神々が森に直接降臨する特別な日・・・
昔の人は、その日のことを「ハレの日」と言った。
雲雀(うんじゃく)