ムクドリの子育て
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去年の春、暖かくなりはじめたころ、

ムクドリさんたちが、一生懸命に子育てをしているのを、

朝に、夕に、日の出ている限りずっと、

餌を探したり、巣に餌を運ぶ姿を見かけていた。


忙しい彼らに、いつも心の中で声援を送っていたけれど、

時々巣のある住宅街ですれ違う時などは、

餌をくわえたまま、頭の上をすれすれに、滑空してくれたりして、

私のささやかな声援に、心から応えてくれた。


いつもひたむきに、まじめに生きている彼らの生きざまを見ると、

胸に熱いものがこみあげた。



雛たちの巣立ちの日、私にも見に来るようにと、

ヒヨドリさんに連れられて、ムクドリさんの雛の巣立ちに、

少しの間だけ、立ち会った。


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中にいる雛むかって、親鳥はうそぶいたように鳴く。

「人間がいたって、お父さんは怖くないよ。」


親鳥が、腹の部分を大きく膨らませて、

まるで人間がしらを切って、うそぶくときのように

「フィーフィフィーフィフィー、フンフン」と、

ウソ鳥のような鳴き声でさえずる。


「人間のことだって、お父さんは怖くないよ。」と、

そう言った親鳥の、その大きな背中を、雛は、

いつの日かきっと思い出すだろう。



そして、それを忘れないだろう。

どんなに偉大な背中であるかを。。。



雲雀(うんじゃく)
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by kotorihua | 2012-01-21 12:23 | 身近な小鳥たち
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